Taiwan

【台湾】突然の腹痛に襲われました。

 みなさん事件です。
 先日、レストランで食事をしたのですが、食後突如、彼女が気分が悪いと座り込んでしまいました。現在は体調も回復しているので安心しているのですが、今回の一件でどんなに管理をしても100%はないなと感じるエピソードがありましたので、紹介したいと思います。

普通のレストランでの食事が一変

 その日は、週末の旅行用の電車の切符を買うために台北駅に行きました。時間帯がちょうどお昼時だったということもあり、駅の中で昼食を食べようという話になりました。台北駅の2階に行くと、たくさんのレストランが並んでおり、その中には見慣れた料理や名前がたくさんありました。何を食べようか迷いながら、フロアを一周した結果、彼女が魚を食べたいというので、日本のチェーン店の〇〇屋(今回はお店にとってあまり良いことではないので、名前を伏せます。ここまで書くとわかってしまう人もいるかもしれませんが。。。)に行くことにしました。

 私は鶏肉と野菜の餡かけの定食、彼女は焼き魚の定食を頼みました。食事の時は二人で「おいしいね!日本にいた時にもたまに行ったことがあるお店だ。」と言いながら普通に食事をして、レストランを後にしました。ですがその後すぐ、駅を出てからの彼女の様子がおかしいのです。さっきまでの元気はどこへ行ってしまったのか、顔色が悪くなっているのです。バス停まではなんとか歩きましたが、柱に寄りかかり、お腹を抑えたまま動けなくなってしまいました。水を飲む?と聞いても首を横に振るだけでした。後から聞くと、その時は気持ち悪くて今にも吐いてしまいそうなのを、我慢するので精一杯だったみたいです。
 その後、なんとかバスに乗り、家に帰りましたが、彼女は帰るとすぐに食べたものを吐いてしまいました。その後も、何度もトイレと部屋を行ったり来たりで、かなり体調が悪い様子でした。帰ってからすぐの時は、病院に行く元気もなかったので、持ち合わせの薬を飲んで、しばらく休むことにしました。

私は、このままではいけない!と考え、そのレストランのお問合せフォームに、今回の問題を書き込むことにしました。

日本語で失礼します。

 先ほどそちらで食事をしたのですが、私のパートナーが突如体調を崩し。。。
のような文章を送りました。すると、数時間後に一件の電話がかかってきました。「〇〇屋の〇〇と申しますが、〇〇さんのお電話ですか?」台湾なのに日本語で電話がかかってきた!とびっくりしていました。その時は、何かあればメールが来るかな?と思っていましたし、私が日本語で書き込みをしたことをすっかりと忘れていたので、なおさらでした。
「先ほどお問合せの内容を拝見いたしました。お身体の具合はいかがでしょうか?」「病院の費用は負担しますので、一度診察を受けてきてください」という電話の内容でした。

 私たちも原因を把握するためには、一度病院で診察を受けるべきだと思ったので、電話が終わってから病院にいく事にしました。

病院での診察

診察の結果は、”急性の胃腸炎”でした。お医者さんに考えられることや状況を話すと、昼食に食べた魚が原因だろうということで、診察結果を貰い、合わせて薬を貰いました。もらった薬を飲んで、あとは数日間安静にしていてくださいということだったので、帰って体を休めることにしました。
 その日からしばらくは、お腹に違和感を抱えたままの生活でした。薬を飲むと体は楽にはなったみたいなのですが、油の多いものや消化の悪い食べ物は体が受け付けてくれませんでした。

その後の対応

 病院での診察結果については、レストランにも報告をしました。レストランの方でも、食材や作り方に問題がなかったのかを調べてもらうことになり、後日、結果の報告と今回の治療費を受け取るために店舗に伺う事になりました。

 後日レストランに伺い、調査の結果などについて話を聞きましたが、特に店側に問題はなかったとのことでした。ベテランのスタッフが調理しているのでと言われた時には、それはあまり回答になっていないと感じましたが、丁寧に対応もしていただきましたし、その場では、それ以上の話はしませんでした。彼女の体調不良の原因がはっきりとしなかったことは、少し心残りでした。しばらく魚には注意しようということで、彼女とも話し合い、レストランを後にしました。

 台湾に来てからは、いろんな場所に出かけているので、その分いろんなことが起こる気がします。それは、言葉ができないから起きる問題だけではありません。今回の出来事も、普通に食事をして、普通に家に帰ろうとした過程で起こりました。現在は、体調も回復しているので問題ありませんが、どんな場所でも100%安全ではないなと感じました。

 また今回の一件を通して、2つ感じることがあったので、それについて後述したいと思います。一つは、レストラン店内への案内、もう一つは台湾の病院についてです。

台湾にある日系レストランの店舗案内について

 台湾にある日系レストランの店舗の中に入ると、店員さんの「いらっしゃいませ、2名様のご案内です。」というように、日本語で案内してくれることがあります。これは、今回訪れたレストランに限らず、他の日本からのチェーン店でも同様です。もちろん、平常時であれば、日本からのお客さんも来店するとは思いますが、大多数は台湾に住む人だと思います。日本らしさを持たせたいというコンセプトなのでしょうが、私個人としては台湾のお店で、日本語の案内はいるのかな?と少し日本人のエゴを感じました。

台湾での病院の選び方

 海外に来て、病院に罹ろうとすると、言葉が通じないなどと不安になることもあるかと思いますが、案外なんとかなるものです。
 台北には、町医者がたくさんあります。今回、私たちが訪れた病院もそのなかの一つです。Webで病院の評価を見てみると、大きな病院よりも、小さな町医者の方が良い評価をもらっていることが多い気がします。言語については、大きな病院に行けば、もちろん患者に合わせた言語で対応してくれる可能性が上がりますが、困ったことがあれば、Googleで翻訳もできますし、街のお医者さんたちもとても親切に対応してくれます。私たちもそのようにして、お医者さんに症状を伝えて、診察をしてもらいました。

 台湾の治療費は日本と比較するととても安価です。町医者であれば、診察料は薬などをもらったとしても大体150〜450NT$程度です。現地のお医者さんに行こうと思うのは、英語や中国語ができるからだと思う人もいるかも知れませんが、もし日本語が話せるところでないと絶対に無理という考え方で病院を選んでしまうと、日本語での診察というだけで1500NT$かかってしまったりと、一気に値段が高くなってしまいます。保険が適応できるのであれば、まだ良いかも知れませんが、台湾の保険が付与されるのは、入国して半年経過した後です。しかも、外国人向けの特別外来については、台湾の保険を適応できない場合もあります。語学留学や旅行など、半年よりも短い期間の滞在の場合は、海外旅行保険を使うか実費になります。今はWebで検索すると、簡単に病院の評価を見ることもできますし、台湾の病院はどこもとても親切だと思います。(※これは私が行ってきた病院を見ての個人の感想です。)どのように選ぶかは、その人の考え方によりますが、私は台湾であれば、街のお医者さんに一度相談してみるのが良いのではないかと感じました。

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