Taiwan

台湾の検疫ホテル生活1

 台湾に来て、検疫ホテルに隔離されて、隔離期間の半分が経過しました。台湾に到着した日にホテルの部屋に案内された日を最後に、直接人に会っていません。しかもまだ残り半分隔離期間が残っているとは。。。今回は、ホテルでの隔離生活を送っている最中の心境や状態について話したいと思います。

隔離生活をしてみて

 隔離生活をしてまずはじめに感じたことは、これまでにこんなに長い間誰にも会わなかったことはないなということです。普通に生活をしているのであれば、学校に行ったり、仕事に行ったり、買い物に行ったり、家には家族がいたりと、必ず、誰かと関わり合うことになります。ですが、検疫期間中はそういうわけには行きません。直接誰かに会うことを禁止されていますから。。。幸い、自室が高層階であるため、景色はよく、道路を走る車の流れやクラクションやサイレンなどが聞こえたりもしますし、会うことはありませんが、ホテルのスタッフが、食事を届けてくれたりなど、人の生活の一部を感じることはできています。なので、全く人がいない未知の場所に閉じ込められているという感覚には陥っていません。

この生活で私のメンタルを支える何より大きいものは、彼女とのテレビ電話です。もし彼女との電話の時間がなければ、もしかしたら3日間くらいで隔離に耐えられなくなっていたかもしれません。彼女と話している時間はとても幸せで、時間があっという間に過ぎますし、隔離によって溜まるストレスを吹き飛ばしてくれます。彼女は私のためにフルーツを切って届けてくれたりと、彼女の優しさには感謝しかありません。ありがとう!
 他には、語学学校のオンライン授業を受けていることも、ストレス緩和には大きな役割を果たしていると感じます。授業では、他の学生と話すことができますし、同じ状況にいるので、状況をシェアしたり、グチを言い合ったりなど、大変なのは自分だけではないんだ思うことができます。
隔離生活をして感じることは、誰とも話さないというのは、精神に良くないんだということですね。人と関わるともちろんストレスの原因にもなりますが、誰とも会わずに一生孤独よりはいいのかなと感じます。無い物ねだりかもしれませんが。。。

隔離期間の食事事情

 検疫期間中の食事は、全てホテル側が用意してくれます。毎日決まった時間に部屋の外に備え付けられた棚の上に置かれているものを取り、食べています。隔離期間の半分が経過しての感想は、”野菜が食べたい”です。
台湾の食事の性質なのか、ホテルのチョイスなのかはわかりませんが、基本的に料理は茶色いです。そして、油がたっぷり。食べ終わった後の器は油でテカテカしています。ここまで生活してきて、食事にはパターンがあることもわかってきました。

朝食 揚げパンサンドイッチ・ハンバーガー(マクドナルド、モスバーガー、Qバーガー)などのパン系

昼食 チャーハン、三食丼?+りんご、オレンジ、プチトマト
   などご飯系とフルーツ

夕食 焼きそば?パスタ?など麺系

 これを見てわかるように、パン⇨ご飯⇨麺の順で出てきている感じがします。そして、野菜が少なさもわかると思います。昼食に出てくるフルーツやトマトがかなりの救いになっています。一番嬉しかったのは、彼女が差し入れしてくれた、フルーツです。体の中に溜まった油をかなり軽減してくれました。他にもUber eatsが使えるので、自分でもフルーツを買ったりしています。
ホテルが準備してくれる食事も美味しいとは思いますが、油の影響でだんだん胃が疲れてきている感じがしています。他の隔離中の学生の話を聞いてみると、ホテルの食事を断って、全ての食事をUber eatsなどの宅配サービスで賄っている人がいたり、しょうがなく我慢しているという話があったりなどいろいろです。今気になっているのは、他のホテルの食事はどうなっているのかな?ということです。

隔離期間の洗濯事情

 その他の気になるところは、”洗濯”です。ホテルの部屋にはもちろん洗濯機などありませんし、洗濯をしてもらうサービスもありません。洗濯のサービスをしてしまうと、ホテル側にも感染のリスクが上がってしまうので、当然だと思います。なので、洗濯は自分で手洗いですることになります。しかも、隔離期間中は運が悪いことに天気が悪く、部屋に日が入ってきません。しかも、手で絞っても水が残ってしまうので、なかなか洗濯物が乾きません。使えない状況になって、洗濯機の偉大さを感じています。

隔離期間中の健康チェック

 隔離期間中は、毎日午前と午後にそれぞれ体温を測定して報告する必要があることと、決められた日に簡易検査キットを使って、コロナウイルスに感染していないことを確認し、報告する必要があります。その他には、自動音声ですが、携帯でに電話がかかってきて、健康状態について質問をされたりもします。今のところ問題はないですが、このまま、体調を崩すことなく隔離期間を終えることができることを願っています。

 隔離期間中は、隔離の部屋から出ていないことを証明するために、携帯の位置情報を常にONにしておく必要があり、常に監視されている気分です。
 ここまで色々と書いてきましたが、なんだかんだしている間に残り半分です。なかなかできない経験ができたなとポジティブに捉えて、残りの期間を終えたいと思います。そして、隔離を終えるためには、隔離終了の前日のPCR検査で陰性である必要があります。そこでコロナウイルスに感染していないことを証明して、少し規制が緩くなる自己健康管理期間に入れればと思います。自己健康管理期間に入れば、とうとう彼女に会うことができるので、とても楽しみです。人混みにいったりできない以外は普通の生活を送れるので、やっと台湾らしい生活ができるのではないかなと思っています。楽しみです。

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