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台湾での便利な移動手段【Go share】

 皆さんは台湾での移動手段にどのようなイメージを持っていますか?多くの人は原付、スクーターをイメージするのではないでしょうか?実際に台北市内を歩いていると、視界には必ずスクーターが走っています。交差点の横断歩道付近には、バイク専用のスペースが用意されていて、車との距離を確保できるようになっていますし、2段階右折をするスクーター用のスペースも表示されています。それだけ多くの人が利用しており、台湾では欠かすことができない移動手段であるということでしょう。
 台北は公共交通手段(特にバス)が充実しているので、普段の生活には困ることはないですが、もっと自由な移動手段として、自由にスクーターをレンタルすることができる【Go share】というサービスは覚えておいても損はないと思います。

Go share とは

https://www.ridegoshare.com/tw/

 Go shareとは台湾の電動スクーターメーカーであるGogoroが展開する、スクーターのレンタルサービスです。アプリで街の各地に置かれている電動スクーターを検索、レンタル、乗車まで行うことができます。スクーターにはヘルメットが付属しているので、必要なときに必要なだけ利用できます。バッテリーについては、アプリで検索する段階から残量が確認できますし、もし残量が少なくなった場合は、最寄りのバッテリー交換所へ行き、簡単にバッテリー交換をすることができます。しかも使い終わったスクーターは、任意の駐輪スペースに置けば良いので、返却も簡単です。台北には至る所に駐輪スペースがあるので、どこにでも乗り捨てられると言っても過言ではありません。

スクーターを利用するために

 スクーターを利用するためには、アプリへの登録が必要になります。アプリへの登録は、ID(ARCやパスポート)、運転免許証、クレジットカードの情報が必要なだけです。台湾の運転免許証がないから無理なのでは?とお思いの方も安心してください。日本の運転免許を取得しているのであれば、JAFに免許の中国語翻訳を依頼し、作成してもらった中国語翻訳書類を携帯することで、台湾内での運転が可能になります。Go shareのアプリへの登録についても、中国語翻訳の書類があれば登録することができます。

JAFへの翻訳の依頼は、1件につき4,400円必要で、申請書等の書類の作成も必要です。(現在は、コロナウイルス感染拡大防止のために郵送での申請が推奨されています。)

日本の運転免許証を台湾で使うための中国語翻訳文について | JAF

もし、日本での準備が間に合わない!という場合は、台湾でも翻訳の申請が可能です。台北と高雄にある日本台湾交流協会の事務所で翻訳の申請をすることができます。

日本の運転免許保有者が台湾において車両を運転するための制度 | 公益財団法人日本台湾交流協会

そんなに準備するものも多くはないですし、免許の中国語翻訳は、Go shareの利用に関わらず、車などを借りる場合でも使用できるので、台湾に来るのであれば、持っておいて損はないと思います。

実際にGo shareを利用してみて

 これまで、Go shareについて簡単に紹介してきましたが、私がアプリに登録しようとした際、簡単なトラブルがあったので紹介します。
 アプリへの登録は免許証などの書類を写真に撮って送るだけで、とても簡単でわかりやすくなっています。ですが、利用するのは台湾在住者がほとんどです。アプリも台湾人向けに作られています。アプリ内での必要書類の確認については、台湾での免許、IDカードを読み取るために作られています。ですが、実際にアプリへの登録を進めると日本の免許、パスポートも読み取ることができ、登録はどんどんと進みます。これでスクーターを借りることができる!と安心していましたが、最終的なチェックの際には、Gogoroのサービスセンターへの確認が必要だと表示がされました。原因を確認するために、サービスセンターに連絡をすると、日本の免許(中国語翻訳は必須)でもスクーターのレンタル自体は可能であるが、アプリへの登録については、自動承認が対応していないということがわかりました。レンタルしたい旨をサービスセンターの方に伝えると、その後も親切に対応してくれ、必要書類のPDFをメールで送り、確認してもらうことで、連絡した次の日にはスクーターが使えるようになりました。皆さんがレンタルするときも、同じようなことが起こる可能性がありますが、私のような前例もあるので、問題なく借りられるようになります。


 登録さえできてしまえばあとはこっちのものです。あとは、アプリに表示されるスクーターの場所まで移動し、収納スペースからヘルメットを取り出して乗るだけです。日中はレンタルしている人が多いこともあって、借りられる台数は減りますが、台北であれば、近くにスクーターが全くないという状況はないと思います。遠くても歩いて5分圏内には見つけられると思います。

 何か問題があるとすれば、台湾の運転は”荒い”ということです。皆さんはこれまでに、どれくらいバイクやスクーターの運転をしてきましたか?私は、自動車の運転免許を取得した際に、教習所内で一度乗ったきりなので、台北でスクーターを運転することは難しいと感じています。運転のルール自体は日本とほとんど変わらないので、走る車線が左右反対であることにさえ注意すれば問題ありませんが、クラクションを鳴らしながらいきなり車が車線変更してきたりすると、どうしてもびっくりしてしまいます。田舎の方に行けば、交通量も少ないので、乗ることができるとは思いますが、しばらくは台北内の移動にはバスを使おうと思います。もし、自分で運転してみようと考えている人は、自分の実力がどれくらいかも把握した上でレンタルすることをお勧めします。

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